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要注意!原油


バラックです。

アメリカで、原油先物価格が1バレル27ドルを下回る
2003年以来の安値を付けました。

原油価格の下落は、原材料やエネルギー価格の低下を
意味しますから、一見、日本を含む多くの国に対して
よい影響をもたらすようにも思えるのですが、
そうとばかりは言えないようです。

それはエネルギー輸出国の経済を圧迫するだけでなく、
低インフレに悩む先進国でも、物価を押し下げてしまう
ことになるからです。

日本でも、日銀が2%のインフレ目標を掲げていますが、
経済の土台とも言うべき原油価格が下がる一方では
デフレ脱却のハードルは、超えるどころか手も届かない
高さになってしまいそうです。

この原油について考える時、最近、地政学的に大きな
出来事があったことは、あなたもご存じのとおりです。

そう、アメリカの対イラン制裁解除です。

中東政策で腰が定まらず、事態を悪化させ続けてきた
無能なオバマ政権が、レイムダック状態に陥った中で
最後にやらかした、苦し紛れの施策に見えます。

これは、オバマ政権の無策を見越して、南シナ海で
やりたい放題だった中国が関係しています。

南シナ海を中国が手に入れることになれば
潜水艦を潜伏させることができるようになります。

潜水艦 = SLBMの発射基地

ですから、米中、およびアジアの軍事バランスが
大幅に崩れることになります。
アメリカのプレゼンスもガタ落ちになってしまいます。

逆に、中国がこの海域にこだわるのは、中国沿岸には
潜水艦を潜伏させられるだけの深い海がないからです。

さらに、そこから尖閣諸島を抑えられてしまうと
西太平洋へ潜水艦が自由に航行できることに
なってしまいます。
それは、射程8,000キロの中国製SLBMが
米本土へ届くことを意味します。

そんなわけで、アメリカ史上最も無能な大統領と
評されるオバマさんも、さすがにアジアシフトを
取らざるを得なくなった、ということでしょう。

中東からアジアに軸足を移したいオバマさんが
採用したのが、シーア派の盟主イランと
オトモダチになって、テロリストの活動を
抑制するという選択でした。

というわけで、イランが国際社会のはぐれ者から
復帰して、かつてのように石油を自由に輸出する
ことができるようになったわけです。

当然、原油価格が底を売って下げ止まる
なんてことは、当分の間、ないと思わなければ
なりませんよね。

下手をすると、原油価格は1バレル20ドルに
向かうかもしれません。
当然、為替相場も影響を受けます。

ただし、
石油が下がればドルが上がる
という教科書的な展開を鵜呑みにしてはダメです。

現在の原油価格の下落は、需給関係による
ものだからです。

これまで、エネルギーを買い漁っていた中国の
経済が減速して、一気に需給バランスが崩れた
という側面が大きいんです。

だから、中国の様々な経済指標が発表される度に
市場はその結果に右往左往して、短時間で
リスクオンとリスクオフを行ったり来たりする
というマンガみたいなことになるのではないか
と思われます。

為替は、金と石油という2大コモディティ相場と
密接に関連しながら、綱引きのように動いています。

その中でも、現在は石油がマーケットのトピックに
なっている、ということは覚えておいて下さい。


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2016.01.21