VMwareとのより高度な統合を実現 Part1-1 Storage

仮想化データセンターのハードウェア基盤
データセンター完全ガイド 2012年春号(2012年3月31日発行)掲載
文:渡邉利和

EMCジャパン

EMCはストレージに関するトップベンダーの1社として、すでにストレージ仮想化に関してもさまざまな機能を実用化し、製品に実装している。従来のストレージ仮想化はストレージ側の独自機能という形だったが、一方でEMCはVMwareの親会社という立場になったこともあり、VMwareの機能とストレージ側の仮想化機能をマッピングし、緊密に連携させることも求められている。

既存機能とVMware環境との連携

EMCのVNX、Symmetrix VMAXといったストレージには、すでにさまざまな“ストレージ仮想化関連機能”として、シンプロビジョニングや自動階層化といった機能が実装されているが、これらはあくまでもストレージ側の機能として用意されたもので、サーバー側が仮想化されているかどうかは特段問題にすることなく利用できるものだ。もちろん、仮想サーバーから利用しても有用な機能だが、仮想サーバーの運用管理体系ときれいに連動するとは限らない。そこを調整し、仮想化インフラ、特にVMware vSphere環境とのより高度な統合を実現していくというのが、現在のEMCの仮想化対応に関する主な取り組みであるとみて良いだろう(図1)。

図1 vShpere 5とEMC製品の連携(出典:EMCジャパン)
図1 vShpere 5とEMC製品の連携(出典:EMCジャパン)

こうした取り組みの典型例は、VMwareが用意した、ストレージ連携のためのAPIへの迅速かつ広範なサポートが挙げられる。一部の製品を除いて、基本的にはVMwareが策定したストレージAPIのすべてが、EMCの製品ラインでサポートされる。一部ローエンド製品ではAPIに対応する機能がストレージ側に実装されていない場合もあり、この場合はサポートは不可能となるわけだが、こうした例外はごくわずかだ。

EMCのストレージ仮想化機能とVMwareの仮想化インフラ管理機能との典型的な連携の例としては、VAAI(VMware vStorage API's for Array Integration)への対応が挙げられる。VAAIの主な狙いは、仮想化環境において従来仮想サーバー/仮想化インフラが担っていた作業を、ストレージ側にオフロードすることでサーバー側の負荷を軽減し、システム全体の効率を改善することだ。サーバーのデータアクセスは、サーバーにHDDが内蔵されていたDAS時代の考え方を引きずっているため、ストレージをまたがったデータコピーは、「ストレージからメモリにデータを読み出す」「メモリ上のデータをコピー先のストレージに書き出す」という操作として実行される。しかし、現在のSAN環境では、サーバーは必要に応じていくらでも追加されるし、さらに仮想サーバーとなればその数は膨大に増える。一方、コスト効率や運用管理負担を考えれば、ストレージはむしろ集中化し、集約される傾向にある。このため、膨大な仮想サーバーから見ると、どこか別の場所にあるサーバーにデータを受け渡しているつもりでも、ストレージから見れば単一筐体内部でのデータ移動にすぎないというケースもあり得る。こうしたデータ移動を無駄にネットワークを往復させるのは、単にサーバー側に無駄な処理負担をかけるだけでなく、ストレージネットワークの帯域を圧迫し、処理完了までに無駄な待ち時間を発生させることに繋がっていく。こうした無駄を避けるには、(仮想)サーバー側が「データを読み出し」「書き出す」というミクロな処理を実行するのではなく、「あるデータセットを別の場所にコピーする」というマクロな指示をストレージに対して発行するように変更する必要がある。これを標準化したのが、VAAIだと考えればよいだろう。そして、ストレージ側ではデータのレプリケーションやミラーリングなど、さまざまなレベルで内部的にデータをコピーする仕組みがすでに実装されているので、これらの機能をサーバー側から発行されるマクロな指示とをマッピングできれば、大幅な効率向上が実現できるわけだ(図2)。

図2 VAAI(フルコピーの例)(出典:EMCジャパン)
図2 VAAI(フルコピーの例)(出典:EMCジャパン)

柔軟性の確保

仮想化環境の利用は、初期段階のテスト/開発環境でのコスト削減目的から、基幹業務の効率向上にまで適用範囲を拡大してきている。従来から、基幹業務システムをターゲットとしたストレージを提供してきたEMCでは、仮想化技術の適用範囲拡大を受けて、これまで以上に「柔軟性」の確保に注力している。これは、仮想化を活用することで物理サーバーとその上で実行されるワークロードの対応が流動化し、アプリケーションがどのようなパターンのストレージアクセスを発生させるかというプロファイルも、固定的なものではなくなるためだ。つまり、ストレージ側ではどのようなプロファイルのアクセスがリクエストされた場合でも、それに柔軟に対応し、最善のパフォーマンスを提供できるように備える必要があるわけだ。

このためにEMCが仮想環境のマルチパスI/O制御用に提供しているソフトウェアが“PowerPath/VE”だ。これは、サーバー、ストレージ、データパス管理の自動化および使用率の自動最適化を行う機能で、冗長化されたデータパスの利用状況を最適化できる。従来の方式だと、単純なラウンドロビンなどが使われていたが、PowerPath/VEではI/Oキューの負荷状況などをチェックし、最適なキューにトラフィックを振り分けるといったインテリジェントな制御が実現でき、アプリケーションが必要としているタイミングで必要なだけのパフォーマンスを提供することが可能だ(図3)。

図3 PowerPath/VE(出典:EMCジャパン)
図3 PowerPath/VE(出典:EMCジャパン)

また、柔軟性と同時に効率性も企業のIT環境では重要な指標となる。たとえば、パフォーマンス向上のためにSSDを大量搭載すれば細かなことを考えずともどんなプロファイルにも対応可能なストレージになるかもしれないが、それではコスト効率が悪すぎる。そこで、EMCの“FAST VP”のような自動階層化の機能が重要になってくるわけだ。FAST VPでは、容量とパフォーマンスのバランスを最適化することができる。これはつまり、一定のコストの範囲内で最大限のパフォーマンスを発揮でき、対応すべきプロファイルに対して常に最大限の柔軟性をもって対処できるという意味で、極めて重要な機能と位置付けられるだろう。

安全性への配慮

仮想化の利用範囲が拡大するにつれて、データ保護やDR、BCPといった領域に対する配慮も重要になってくる。現在のシステムでは、サーバーは十分な低価格化が進行していることもあり、ある程度の障害発生をあらかじめ見込んだスケールアウト型構成が一般化しつつある。しかし、ストレージを同じようにスケールアウト型で構成するにはさまざまな制約もあり、特にミッションクリティカルなデータを保存するストレージの場合では、逆に集約/統合の方向にある。実態としては大規模なハイエンドストレージがシステム全体でのSPOF(単一障害点)となってしまう可能性もある。そのため、ストレージ自体の耐障害性を向上させると同時に、周辺システムでの対応によって、システム全体の可用性/安全性を高めていく取り組みが不可欠となる。

EMCが重点的に取り組むポイントの1つが「リモートレプリケーション」機能の充実だ。なかでも、アプライアンスを併用することで複数拠点のストレージを仮想的に統合して単一ストレージプールを作り出せるVPLEXをVMware vSphere Metro Storage Cluster(vMSC)と組み合わせることで、大規模なサイト障害の発生時にも事業継続を実現できる。vMSCとの組み合わせが公式にサポートされているリモートレプリケーションソリューションは、2011年秋の段階ではEMC VPLEXだけであり、こうした対応の早さもEMCとVMwareの密接な関係の成果だといえる。

新機能/新技術へのいち早い対応

VMware環境でのストレージ関連の新たな取り組みとしては、“VASA”(vStorage API for Storage Awareness)が注目される。これは、VMware vCenterからストレージの個々の詳細なプロファイルを把握するもので、これを活用することで仮想マシンが要求するポリシーに合致したストレージを、自動的に割り当てるといった高度な自動化が実現できる。ただし、パフォーマンスの最適化に関しては、すでにストレージ側で実装されている自動階層化に任せた方が、より緻密な制御を低負荷で実行できる可能性があるなど、新しい技術なだけに、今後のチューニングの余地はまだ大きいようだ。

パフォーマンス関連の新技術としては、EMCが取り組む“Project Lightning”も興味深い。これは、物理サーバーにSSDを装備して、ストレージと連携するキャッシュメモリとして活用しようというものだ。当然だが単なる静的なデータコピーではなく、バックエンドのストレージ側の当該データが書き換えられた際には、各サーバーのキャッシュ側に通知が飛び、データの一貫性が維持されるなどの配慮が行われている。データのローカルキャッシュは、基本的なコンセプトとしては決して新しいものではないが、物理サーバーへの仮想サーバーの集約率向上といった最新トレンドを考え合わせれば、その実用上の効果は想像以上に大きな物になる可能性があるだろう。

仮想化インフラとの個別統合が進展するストレージ Part1 Storage Introduction

仮想化データセンターのハードウェア基盤
データセンター完全ガイド 2012年春号(2012年3月31日発行)掲載
文:渡邉利和

ストレージに関しては、仮想化技術の導入/実装はむしろIAサーバーよりも早い段階で開始されていたため、独自の仮想化環境がすでに完成されていた分野である。そのため、相互に独立して成立したサーバーとストレージの仮想化を、シームレスに接続できる新しい運用管理体系の整備が課題だったといえるだろう。この分野でもやはりVMwareが先行しており、ストレージベンダー各社と協業してストレージとvSphere環境の密接な統合の実現に向けた作業を具体的に開始しているところだ。

ストレージ仮想化の現状

ストレージの仮想化は、硬直的な容量割り当てに柔軟性をもたらし、ストレージの容量利用効率を向上させることを目的に発展してきた。そうした目的が典型的に表れているのがシンプロビジョニングだが、複数のストレージデバイスを仮想的に統合して巨大なストレージプールを作る仮想統合も重要な技術となっている。また、コストとアクセス速度を両立させる技術として急速に発展しつつある自動階層化機能は、ストレージ側で実装される機能としては極めてパワフルで、大きな可能性を秘めた機能だといえるだろう。特に昨今はエンタープライズ市場向けのSSDストレージが完全に実用段階に入ってきているため、SSDと従来型のHDDを併用してアクセスパターンを最適化するためには、自動階層化が不可欠となりつつある。

こうしたストレージ仮想化技術の多くは、IAサーバーの仮想化技術の進化とは独立して発展したものであり、接続先として仮想サーバーを想定してはいない。従来通り物理サーバーからアクセスされることを前提としているわけだが、実のところこのことはストレージ利用の上で特に障害になるわけではない。物理サーバーから問題なく利用できるストレージリソースは、仮想サーバーからアクセスしても特段の不便はないわけだ。

とはいえ、細かい部分ではサーバー仮想化との不整合も見られる。典型的なのは、サーバーとストレージの間での接続の管理が物理ハードウェアに付与されたアドレスに基づいて行われている点だ。具体的には、FC SANではハードウェアインターフェイスに割り当てられたアドレスを元にデータの送受信を行っているので、仮想サーバーが他の物理サーバーに移動するライブマイグレーションの際には、物理サーバー上のハードウェアインターフェイスと仮想サーバーの関連付けをいったん解除し、移動先サーバーのハードウェアインターフェイスのアドレスに付け替える、といった作業が必須となる。この次元の作業であれば、現状は仮想化ソフトウェアの側でほぼ対応が完了しており、ライブマイグレーションも問題なく実行できるわけだが、実はストレージ側の運用管理ソフトウェアがまだ「ハードウェアインターフェイスアドレスに基づく接続先識別/同定」というスキームから脱却し切れていない例があるようだ。たとえば、ストレージ側でQoS制御の機能があるような場合でも、ワークロードとなるアプリケーションや仮想サーバーを直接指定するのではなく、「特定のサーバーからのアクセス」や「特定のLUNに対するアクセス」がQoS設定の対象となっていたりするのはその表れだろう。ライブマイグレーションに伴って仮想サーバーイメージが異なる物理サーバーに移動した場合、周辺で設定しているさまざまなポリシーがその移動に追従できないという問題は、ネットワークの分野でも起こったが、ストレージでも完全に無縁というわけではない。ただし、仮想化インフラとの統合が進展していくことで、こうした不整合も解消されていく方向にあるのは間違いない。

リソースの集中と分散

現在、特にVMware周辺で顕著に見られるのが、VMware(vSphere/vCenter/vStorage)環境からストレージに直接アクセスし、制御するためのAPI連携が強化されつつあることだ。これには、サーバーとストレージの関係性の変化も影響しているように思われる。

サーバー用のプロセッサの性能向上は、マルチコア化によるブレークスルーの結果再び向上ペースを増加させている。最新世代のサーバー用プロセッサが集積するコア数は、もはやシングルインスタンスのOSとその上のアプリケーションだけでは使い切るのが困難な規模に達しつつあり、それゆえ仮想サーバーの集約率のいっそうの向上が期待されるところだ。結果として、当面のITインフラは少数のストレージと少数のサーバーが広帯域ネットワークで密接に接続され、その上で膨大な数の仮想サーバーが実行される、という形になると目される。物理サーバーの集約/統合という傾向は確かにあるのだが、とりあえずは仮想サーバーに目を向けると、これはスケールアウト型の分散がますます進む傾向にある。比較的低負荷の仮想サーバーが膨大に並列動作するという状況だ。

一方、ストレージに関しては運用管理上の要請もあって、より大規模に統合される傾向が強まっている。運用管理の負担という観点からも、管理対象となるストレージデバイスの数は少ない方が都合がよい。さらに、ストレージに関してはデータ保護やセキュリティ、コンプライアンスといった要件も絡んでくるので、分散よりも集中を選ぶ傾向が加速される。

サーバーOSやアプリケーションは、大昔のDASの時代のストレージアクセスの常識をそのまま引きずっている面があるため、ストレージはサーバーのローカルに接続されていることを暗黙のうちに前提としている。SANやNASといったネットワークストレージが一般化してはいても、内部的な処理のロジックは大きくは変わっていない。そのため、あるサーバーから別のサーバーにデータをコピーするという場合、当然のこととしてコピー元サーバーがストレージからデータをまずメモリに読み出し、このデータをネットワークを通じて送出し、受信側サーバーはネットワーク経由で受信したデータをメインメモリに一時保存したうえで、順次ローカルストレージに書き出すという処理を行う。しかし、ごく少数の大規模ストレージと膨大な数の仮想サーバーという現状のITインフラの構成では、実は送信元サーバーも受信側サーバーも、共に同じストレージ上の領域をマウントしているということが考えられる。この場合、データをネットワーク経由でサーバーのメモリにコピーするのはまったくの無駄でしかなく、ストレージ内部でのコピー操作だけで完結するはずである。しかし、現在の仮想サーバーはストレージの状況をそこまで緻密に把握したうえで、データコピーの手順を変更するようにはなっていない。受信側サーバーが自分と同じストレージデバイスの領域をマウントしていることをあらかじめ知る手段もないことがほとんどだろう。結果として、膨大な数の仮想サーバーから、集中化したネットワークストレージに高い負荷がかかることになる(図1)。しかし、仮想サーバーを管理している仮想化ソフトウェアは、どの仮想サーバーがどのストレージデバイスと接続され、どの領域をマウントしているか、詳細情報を完全に把握している。したがって、仮想化ソフトウェアのレイヤでデータコピーを制御できれば、無駄を省くことが可能になる。VMwareのVAAI(vStorage APIs for Array Integration)は、こうした目的で策定されたインターフェイスだ。単なるデータコピーにとどまらず、広範な用途が用意されているが、基本的なコンセプトは「ストレージ側で処理した方が効率がよい作業は、ストレージ側に任せる」というものだと考えてよい。シンプロビジョニングの際の領域解放など、従来は容易には実装できなかった機能をVAAIによって実現するなど、活用範囲も拡大している。

図1 物理サーバー環境と仮想サーバー環境のI/O
図1 物理サーバー環境と仮想サーバー環境のI/O

こうした仮想化インフラと最新ストレージデバイスの直接的な連携は、サーバーが周辺機器としてストレージを接続、制御していた時代から、中核的な大規模ストレージの周囲を小規模な仮想サーバーがびっしりと取り囲む、新しいシステムイメージの時代への変化を象徴する動きともいえるだろう。

“新OS”としての仮想化ソフトウェア

また、VAAIのような取り組みからは、仮想化ソフトウェアがかつてのOSの役割を肩代わりするようになってきた現実も見えてくる。現在の仮想化インフラ(仮想化されたCPU、メモリ、ストレージ、ネットワーク)では、仮想化ソフトウェアが物理リソースの管理を行っており、仮想サーバーは仮想化ソフトウェアが作り出した仮想的なデバイスを制御しているだけにすぎない。物理デバイスに実装されたさまざまな先進的な機能を活用するのはOSおよびOSに組み込まれて動作するデバイスドライバの役割だったわけだが、すでに仮想OS上のデバイスドライバは、その役割を失っている。VAAIのような仮想化インフラと物理デバイスのAPIを介した接続は、仮想化ソフトウェアをかつてのOSの地位に位置付ければ、新時代のデバイスドライバ構築の試みだと見えないこともないだろう。

仮想化インフラが普及するのに伴い、サーバー、ストレージ、ネットワークというリソースの相互接続のトポロジに変化が起こり、さらに相互接続を実現するためのソフトウェア実装も変化しつつある、というのが現在の状況だろう。ストレージ内部に実装されるさまざまな先進的な機能は、実はサーバー仮想化よりもさらに進んだ段階にあるともいえ、その意味ではストレージがサーバー仮想化の普及によって被るインパクトはさほどのものではないのだが、本質的な接続相手が従来のOSから仮想化ソフトウェアに変化したことに伴って、機能統合や制御の相手が仮想化ソフトウェアにシフトしていくことになる。これが仮想化時代のストレージが直面する変化だといえるだろう。

偽善

... PR情報 あなたのお住まいの地域で最安のブロードバンド選び 月額525円からで500MBの大容量!チカッパ!レンタルサーバー 貧困大国ニッポン―2割の日本人が年収200万円以下 (宝島社新書 273) posted with amazlet at 12.04.20 門倉貴史+賃金 ...

ケイアンドケイコーポレーション:ABLENETレンタルサーバー …

... 各位 プレスリリース 2012年4月19日 株式会社ケイアンドケイコーポレーション ABLENETレンタルサーバーが VPSサービス全プランのスペックを増強! ABLENETレンタルサーバーのサービスを提供する株式会社ケイアンドケイコーポレーション(所在地:大阪府大阪市 ...

Doubt

... PR情報 あなたのお住まいの地域で最安のブロードバンド選び 月額525円からで500MBの大容量!チカッパ!レンタルサーバー 消費税のカラクリ (講談社現代新書) posted with amazlet at 12.04.19 斎藤 貴男 講談社 売り上げランキング: 12279 ...

遮光板2個セット(プラ製ゴーグルタイプ) 2012/5/21は金環食♪

... 【カラメル】に出店できる! ポイントが増える!まさかの予想を当てて最大10倍! マルチドメイン対応ビジネス仕様レンタルサーバー【シックスコア】 感動の臨場感!ライブコミュニケーション!☆話題のマシェリ☆ 日本全国からリサーチモニター ...

データセンターの仮想化技術 Introduction

仮想化データセンターのハードウェア基盤
データセンター完全ガイド 2012年春号(2012年3月31日発行)掲載
文:渡邉利和

IAサーバーの仮想化技術が成熟段階に入り、すでに大半のデータセンターでは、ITインフラとして仮想化環境をまず想定する段階に進みつつある。仮想化は先進的なユーザーが取り組む特殊な環境ではなく、ごく日常的なITインフラとなっているのである。こうした変化は、既存のITハードウェア基盤にどのようなインパクトを与えることになるのだろうか。

仮想化のメリット/デメリット

仮想化は、ハードウェアの機能をソフトウェアで仮想的に再現する技術であり、ハードウェアの観点から見れば余分なオーバーヘッドを発生させる処理に他ならない。性能至上主義的な観点から見れば、パフォーマンス劣化の原因なのである。一方、運用管理面では仮想化のメリットが極めて大きい。個別に独立したハードウェアを直接制御する煩雑さから解放され、ハードウェアが実装していた機能をハードウェアから分離し、論理的な対象として運用管理することが可能になるためだ。

仮想化環境が急速に普及しつつある現在、仮想化技術がデータセンターのハードウェア基盤にどのような影響を与えるかを考えるうえでは、前述の「パフォーマンスの低下」と「運用管理性の向上」がポイントとなる。仮想化環境の普及に直面したハードウェア側の対処は、仮想化技術との併用によってもたらされるパフォーマンス劣化を可能な限り回避しつつ、仮想化の導入の大きな目的である、運用管理効率の向上に関しては、その成果をより大きくするような積極的な関与が求められるということになる(図1)。

図1 データセンターの仮想化の進展
図1 データセンターの仮想化の進展

ハードウェア基盤が直面するシフト

IT技術の進化のペースは速く、しかもそのトレンドは循環的に変遷していく。繰り返される「集中」と「分散」の推移は、その典型的な例だろう。集中の局面では、大規模で高信頼のハードウェアが求められ、分散の局面では低コストで迅速な展開が可能なハードウェアが望まれる。大きくはそういうトレンドを描くわけだが、現在のクラウド時代は集中か分散かで単純に二分できない複雑性を内在している。

クラウド環境の主役となった、コモディティ化したIAサーバーは、低コストな分散システムの典型例だろう。クラウドコンピューティングのためのデータセンターは、そのオペレーションコストを最小限にとどめるためにも、コンポーネントレベルでの信頼性や耐障害性よりも、一定確率で障害が発生することを前提とした、大規模な冗長性を選択する。一方で、データストアとなるストレージでも“クラウドストレージ”というコンセプトは出現しているし、「スケールアウト型ストレージ」製品もさまざまな提案が行われている。大きな視点で見れば、むしろ集中の局面にあるとみるべきだろう。スケールアウト型ストレージでは、当然ながら多数のハードウェアに並列的にデータを配置し、それを単一のビューで管理できるようなソフトウェア上の工夫を組み合わせるわけだが、そうした特別なシステムの支援がない状況で、複数のストレージデバイスを併用するのは運用管理上の負担が大きくなりすぎる。典型的には、容量不足でRAIDアレイを順次買い足していくような局面だ。筐体が増えることに伴う運用管理負担の増大を軽減するために、ストレージ仮想化技術を活用した容量統合が実現されたわけだが、この一点を見ても、ストレージの分散は、運用管理上の負担が大きく、仮想化データセンターにあっても、集中的に運用されるべきリソースだといえるだろう。

ネットワークに関しては「集中と分散」という文脈は当てはめにくいが、ネットワーク自体は接続性の理由から全体としてシンプルな集中化されたリソースの形をとりつつ、“ネットワーク上に分散する多種多様なリソース”を相互接続する役割を担っていくことになる。

データセンターにおける仮想化技術の導入は、サーバーの仮想化というテーマに関しては、プロセッサの性能向上は継続しつつも、ほぼ一段落したといってよい状況だろう。ストレージの仮想化は、サーバーに先行してすでにほぼできあがっているため、次の大きなテーマは、データセンター内で仮想化されて存在するサーバーやストレージと、それらを相互接続するネットワークという、仮想化環境全体の親和性を、これまで以上に高めていくということがポイントになる。とくに、仮想化データセンターについて考えるうえでは、インフラとしてのネットワークの、仮想化のレベルをどう高めていくかが、今後重要なポイントとなるだろう。

仮想化データセンターのハードウェア基盤

仮想化データセンターのハードウェア基盤
  • データセンターの仮想化技術 Introduction
  • 仮想化インフラとの個別統合が進展するストレージ Part1 Storage Introduction
  • VMwareとのより高度な統合を実現 Part1-1 Storage
  • ミッションクリティカルシステムの経験を活かして仮想化に応用する Part1-2 Storage
  • ファブリック時代に向かうネットワークインフラ Part2 Network Introduction
  • ファブリックでクラウド間連携までも実現 Part2-1 Network
  • ネットワークファブリックを前提としたデータセンターソリューション Part2-2 Network
  • 仮想化データセンターのニーズに応える性能向上 Part3-1 Processor
  • Intel Xeon E5-2600/Xeon E7シリーズ Part3-2 Processor
  • 16コアを搭載する、世界初のx86プロセッサ Part3-3 Processor

【データセンターコンファレンス2012 Spring】石狩データセンターの外気冷房活用方法

2012年3月15日、「データセンターコンファレンス2012 Spring」(主催:インプレスビジネスメディア/データセンター完全ガイド)が開催された。同セミナーの基調講演には、さくらインターネットの代表取締役社長、田中邦裕氏が登壇。2011年11月に北海道石狩市に開所した「石狩データセンター」の建設背景や狙いを説明するとともに、最大のチャレンジである外気冷房への取り組みについて語った。

スケールメリットを発揮する
郊外型データセンターへ

田中 邦裕 氏 さくらインターネット株式会社
代表取締役社長
田中 邦裕 氏

1996年の創業当初から専用サーバーやハウジングといったビジネスで成長してきたさくらインターネットだが、近年ではホスティングの伸び率が著しく、売上の50%以上を占めるまでになっているという。こうした状況を受けて同社は、北海道石狩市で「石狩データセンター」の建設を決定。2011年11月15日に同データセンターが開所した。

さくらインターネットの代表取締役社長である田中邦裕氏は、「ホスティングであれば、必ずしも東京や大阪などの大都市にデータセンターを作る必要はありません。そこで、より大きなスケールメリットとコストパフォーマンスを発揮できる郊外型データセンターの建設に踏み切ったのです」と、その狙いを語った。

石狩データセンターは、東京ドーム約1個分(51,448平方メートル)という広大な敷地に建設されており、1棟あたり最大500ラックまで対応できる分棟式の建物を、最終的に8棟(4,000ラック)まで増設する予定だ。今回の開所にあわせて建設されたのは、そのうちの2棟分である。

「このようにデータセンター自体を分棟式とすることで、当初から大規模な建物を建設する必要がなく、需要動向に応じた拡張が可能となります。また、その時々の最新の技術を採用できるというメリットがあります」(田中氏)

なお、サーバールームは100ラック単位のモジュール設計となっているほか、非常用発電機やUPS(無停電電源装置)についてもサーバールームごとに設置するモジュール型を採用している。これらも建物と同様に、需要動向に応じた拡張が可能である。

冷涼な気候を活かした
外気冷房を全面的に採用

石狩データセンターを舞台とした新たなチャレンジとして、田中氏が強調するのが、北海道の冷涼な気候を活用した外気冷房の取り組みである。

一般的なデータセンターでは建物を密閉し、空調で温度や湿度をコントロールする。これに対して石狩データセンターでは、プレフィルターならびに除塩フィルターを通して取り込んだ外気を直接送風することでラックを冷却するという。これにより、「風量を増やしつつ、空調コストを下げる」(田中氏)という省エネ効果を得ることができるという。

ただし、温度が低すぎるのも、サーバー内部に結露を起こすなど問題がある。そこで外気が18℃を下回る場合は、サーバーからの排熱と外気を混合して送り込むことで、温度をコントロールする。また、北海道でも夏場には暑い日があり、外気が26℃以上または湿度80%以上の場合は、外気は取り込まずに熱源機器による空調運転を行う。

なお、建屋の屋根に雪が積もった冬場では、「ラックからの排熱(上昇気流)が天井で冷やされ、そのままラックに降りてくるため、外気取り入れ時のフィルターも空調もほとんど使わずに済み、サーバールーム内だけの空気循環で対応できます」(田中氏)という、究極のエコ運転が可能となる。

田中氏によると、同所1号館ではデータセンターのエネルギー効率を示す指標であるPUE(Power Usage Effectiveness)値において、1.18という運転ステータスを達成しているという。一般的なデータセンターでは、PUE値が2.0を切れば効率が良いと言われていることを考えれば、まさに画期的な成果である。

「こうしたエネルギー効率の高さを活かすことで、空調機のほか、負担の大きいUPSや発電機の容量も抑えることができ、コスト削減が可能となります。スケールメリットと柔軟性を兼ね備えたコスト競争力の高いITインフラを実現すべく、今後も石狩データセンターを軸としたビジネスの発展を目指します」(田中氏)

データセンター事業者必見!各セッションの詳細はこちら

4社すべての資料をダウンロードしていただいた方の中から、
インプレスR&D発行の書籍「スマートハウス&スマートグリッド用語事典」を抽選で60名様にプレゼントいたします。

データセンターコンファレンス2012 Spring

データセンターコンファレンス2012 Spring

2012年3月15日、「データセンターコンファレンス2012 Spring」(主催:インプレスビジネスメディア/データセンター完全ガイド)が都内で開催された。「データセンターを革新させるキーテクノロジー」というテーマが掲げられた同セミナーでは、ベンダー4社が講演を行い、効率的・効果的なデータセンターサービスの提供を可能にする製品・技術を紹介、データセンター事業者に勤務する人々を中心とした参加者が熱心に耳を傾けた。

アイビーシー株式会社 コンサルティング部 部長 塚本 浩之 氏 アイビーシー株式会社
コンサルティング部
部長
塚本 浩之 氏

守りの監視から、攻めの監視へ
高品質なサービス提供は『性能監視』から

運用管理にかかるコストが大きい、運用管理を担当する人員が不足している、障害が起こってもすぐに原因の特定や影響分析ができない、運用プロセスが標準化されておらず属人的な管理になっているなど、現在のデータセンターはさまざまな課題を抱えている。背景にあるのは、多岐にわたる監視要件や機能ごとに導入された個別監視ツールの問題であり、全体最適の観点から統一されたデータセンター監視の実現が急務となっている。

詳細を読む


リバーベッドテクノロジー株式会社 マーケティング本部 マネージャー 伊藤 信 氏 リバーベッドテクノロジー株式会社
マーケティング本部
マネージャー
伊藤 信 氏

クラウドで求められるパフォーマンスを発揮する
エッジ仮想サーバーインフラストラクチャ

サーバー統合やストレージ統合の進展によって、拠点間を結ぶWANのパフォーマンスがボトルネックとなるケースが増えている。そうしたなかでリバーベットテクノロジーが新たに提唱しているのが、ストレージをデータセンターに完全統合を可能とする「エッジ仮想サーバーインフラストラクチャ」(edge-VSI)である。

詳細を読む


フォーティネットジャパン株式会社 コーポレートマーケティング部 部長 余頃 孔一 氏 フォーティネットジャパン株式会社
コーポレートマーケティング部
部長
余頃 孔一 氏

セキュリティをボトルネックにしない!
iDCに求められる、
高速ネットワークと仮想環境を実現するには?

クラウドの台頭、複合型脅威の出現、スマートフォンの普及など、データセンターを取り巻く環境は大きく変化しており、セキュリティについても新たな課題に直面している。UTM(複合脅威対策)によるネットワークセキュリティ対策ソリューションを提供するフォーティネットの余頃氏による本セッションでは、データセンターセキュリティの現状や課題、それらを解決する複合脅威管理アプライアンス「FortiGate」などについて解説が行われた。

詳細を読む


バラクーダネットワークスジャパン株式会社 システムエンジニア 佐藤 栄治 氏 バラクーダネットワークスジャパン株式会社
システムエンジニア
佐藤 栄治 氏

仮想アプライアンスで始める
企業向けクラウドサービス

世界80カ国以上で、エンタープライズ向けセキュリティソリューションを提供するバラクーダネットワークス。今回、「仮想アプライアンスで始める企業向けクラウドサービス」と題して、企業のクラウド移行における課題と解決方法の解説、仮想環境上でゲストOSとして稼働するバラクーダの仮想アプライアンスの紹介などが行われた。

詳細を読む


スマートハウス&スマートグリッド用語事典

プレゼントのお知らせ

4社すべての資料をダウンロードしていただいた方の中から、
インプレスR&D発行の書籍「スマートハウス&スマートグリッド用語事典」を
抽選で60名様にプレゼントいたします。